モンゴル紀行(2007.8.11〜18)


▲ 草原の中のゲル
モンゴルについて

モンゴル(蒙古)には外モンゴルと内モンゴルがあり、
現在は北モンゴル・南モンゴルともいう。

北モンゴルは共和国、南は内蒙古自治区で中国に属する。
北はもと蒙古人民共和国といい、ソ連に服属していたが、現在は独立共和国。

内モンゴルには1995年に北京大学に在外研究中に回遊したが、
北モンゴルは初めての旅。


▲ 限りなく広がる草原
コース    妻・慶子による『モンゴル旅日記』はこちら

11日(土)     成田発。仁川空港経由でウランバートルへ。
この旅の主催であるトラベル・カフェの鈴木氏らと家内・長女を含めて
総員5名の小さなグループ。


12日(日)     四輪駆動でウランバートルから2時間のテレルジへ。
草原の中の観光保養地。「包(ゲル)」に泊まって夜を過ごす。
ナーダム(民族の祭り)見学、遊牧民のゲル訪問、
乗馬による亀石までの旅など。




▲ ゲルに向かって

13日(月)     遊牧民のゲル訪問。山の中腹にあるラマ寺へ行く。



▲ 遊牧民の暮らしを訪ねる



▲ ラマ寺の門



▲ 摩尼車を回す

14日(火)     騎馬隊ショーを見学。ウランバートルに帰る。



▲ チンギスハーン時代の騎馬隊のショー

15日(水)     カラコルム(ハラホリン)に向かう。
四輪駆動で道なき道の草原を250キロ。
途中ドライブインなし(道がないので当然)。夕刻到着。
オゴタイ宮殿跡など観光。
カラコルムを離れて、夜はブルドに宿泊。
ここでも草原の中のゲルに泊まる。




▲ カラコルム寺院跡(エルデニ・ゾー)



▲ カラコルム遺跡の碑側にて

16日(木)     ブルドを出発し、ウランバートルへ。
やはり道なき道の草原を通って300キロ。ウランバートルに戻る。




▲ 水浴びをする馬の群れ

17日(金)     市内観光。
ザイサン丘、自然史博物館、ガンダン寺、軍事博物館など。
夜は民族音楽鑑賞。夜10時、空港へ。


18日(土)     午前零時20分、KE868でウランバートル出発。
仁川経由で11時半、成田に到着。


モンゴルの印象

国土は日本の4倍、人口は二百数十万。
ロシアと中国という軍事大国に南北からはさまれ前途多難な国。

経済力も少ない。観光インフラも未整備。
しかし平和で野趣に富む。

チンギスハーンの栄光は、チンギスハーンビールに残っている。
馬乳酒はアルコール度2%、子供でも飲めるおいしい飲み物。
住民は羊の肉を好んで食べ、羊肉料理は美味。
ただこの国の人は野菜を好まない。

遊牧の民だから土を掘り起こすことは嫌い。
ノモンハン戦争の時、ソ連兵からいくら「塹壕を掘れ」と言われても、
モンゴルの兵士たちは「地虫を殺したくない」と言って
拒み通したという話が伝わっている。

草原の地べたに立ちて一椀の馬乳酒を飲むモンゴルの夏

丘に立つラマの廃寺の下道のエーデルワイスの白き花びら



天地に物の音なき包(ゲル)の夜の空にひろがる満天の星

越き伏しの丘越えゆきて草原の馬上の人となりたる我は

草原に星かかりくる刻にして辿りつきたる包(ゲル)のある村

群れ合ひて草を食みいる羊らに光は満てり日の沈むまで

モンゴルの更けゆく天に星満てり太古の民の見たる光に

草原の廃墟と化せるカラコルム覆へる天は限りなき青




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